はじめに:なぜ「心を育む」ことが大切なのか
浜松市・湖西市の親御さんや教師の皆さん、こんにちは。
近年、プログラミング教育が注目される中で「子どもの論理的思考を伸ばすにはどうすればいいだろう?」とお考えの方も多いでしょう。確かに、プログラミングは“未来を生きるためのスキル”として非常に重要ですが、同時に「子どもの心をどう育むか」という視点も見落とせません。
「プログラミングだけ」学んでいればいい、というわけではないのです。
むしろ、道徳的な要素や人間性を育む学習と掛け合わせることで、子どもの“総合的な成長”が加速するという事実があります。
この記事では、プログラミング教育と道徳教育を組み合わせるメリットや、当教室(浜松市・湖西市でプログラミング教室を運営)が具体的にどのように取り組んでいるかを解説します。
1. プログラミングとは“論理だけ”では完結しない
(1) 論理的思考の限界
プログラミング教育の醍醐味は、アルゴリズムやデバッグなどを通じて論理的思考を育む点にあります。
しかし、どれだけ論理的に筋が通っていても、人間同士が協力したり、相手の気持ちをくんだりする場面では、論理だけでは解決できない問題が山ほどあるのです。
たとえば、チームでプロジェクトを作る際には、
- 誰がどのパートを担当するか
- 意見がぶつかったときにどう折り合いをつけるか
といった“人間関係”の要素が不可欠になります。
(2) AI時代だからこそ“人間性”が大切
AIが発達し、さまざまな処理を機械が高速でこなすようになった現代、「人間にしかできないこと」は何でしょうか?
それは、相手を思いやる心、協力し合う姿勢、道徳的な判断など、人間性に根ざした力です。
プログラミングで培うロジックの力に加え、道徳的側面を身につけた子どもは、AIとは違う価値を生み出せます。
2. 道徳を織り交ぜる具体的なメリット
(1) 他者への配慮が学習を円滑にする
プログラミング学習では、チーム開発や共同作業を取り入れることが多くあります。
そこで、「人の意見を素直に聞く」「自分のアイデアを押しつけない」「失敗を笑わない」などの道徳的態度があるかないかで、学習効率や雰囲気は大きく変わります。
お互いを尊重できる子ども同士であれば、トラブルが起きにくく、プロジェクトがスムーズに進むのです。
(2) 自己肯定感を高め、挫折しにくい人格を形成
プログラミング学習には必ず失敗やエラーがつきものです。
そんなとき、「やっぱりダメだ」とすぐに投げ出す子と、「ここを修正したら次はできるかも」と思える子との差は、自己肯定感の強さにあります。
道徳教育の中で「失敗は悪いことではなく、試行錯誤の一環だ」「周囲を思いやりながら自分の失敗にも向き合える」と考えることができる精神を育むことで、挫折に強い人間へと成長します。
(3) 社会に出たときの“総合力”を養う
社会人になると、単に技術が優れているだけの人より、
- コミュニケーションがうまい
- チームをまとめられる
- 倫理観がある
という人が重宝されます。
プログラミング技術+道徳的なリーダーシップは、多様な業種で生きてきます。たとえば、プロジェクトリーダーが論理力だけでなく、道徳心をもってチームを引っ張れば、メンバーは安心して仕事に集中でき、成果が上がりやすいのです。
3. 当教室(浜松市・湖西市)の取り組み:プログラミング×道徳
(1) カリキュラムに“道徳タイム”を設定
当教室では、プログラミングの授業だけでなく、授業前後に「道徳タイム」を設定しています。具体的には、
- プロジェクト学習中に他者のアイデアを否定しない
- 成功体験だけでなく失敗体験もシェアし、次の学習に生かす
- “靴を揃える”“姿勢を正す”など基本的な習慣を徹底する
といった小さな行為から、子どもの心構えをサポートしています。
(2) コミュニケーションゲームを通じた「思いやり」の育成
プログラミングに入る前のウォーミングアップで、チームビルディングやコミュニケーションゲームを取り入れ、「まずは相手の話を聞こう」「自分の意見を整理して伝えよう」という態度を確認します。
これにより、子ども同士が「ゲーム感覚」で楽しみながら、実は道徳的な態度を身につけられる仕掛けを用意しています。
(3) 親や教師へのフィードバック
当教室では、子どもの成長を“技術面”だけでなく“人間性”の面でも記録し、定期的に保護者・教師と情報を共有。
小さな気づきを一緒に喜び合えるようにしています。「道徳とプログラミングはどう結びつくのか?」という疑問を持つ親御さんに向けて、具体的なエピソードを示すことで安心感を提供しています。
4. 道徳とプログラミングを融合するときのコツ
- 小さな成功体験を定期的に共有する
- 子どもが他者をサポートしたり、うまくいかなかったコードを友達に教えてもらったりした事例を“良い行動”としてフィードバックする。すると子どもは「認められた!」と自己肯定感が高まり、道徳心の強化にもつながる。
- “失敗”を扱う指導の仕方が大切
- プログラムがエラーを起こしても、叱責せず「どこを直せば動くかな?」という前向きな問いかけをする。周囲の子どもたちが失敗を嘲笑するのではなく、「一緒に考えよう」となるように仕向ける。これが道徳的な配慮の実践になる。
- 大人自身がモデルを示す
- 親や教師が「失敗してもいいんだよ」「相手を思いやるってこういうことだよ」という姿勢を実践。たとえば、親が子どもの相談に丁寧に耳を傾け、無理解な発言をしない。教師がチームメンバーに尊重の言葉を常にかける。大人のモデルが子どもにとって最高の“道徳教科書”になります。
5. まとめ:心と技術、両方を育む未来へ
プログラミング教育が注目される現代の教育社会でも、「技術力を伸ばす」だけに焦点を当ててしまうと、論理思考は育っても“人を思いやる心”や“協力する楽しさ”が不足する恐れがあります。
子どもの主体性を引き出すには、道徳教育を織り交ぜたトータルなアプローチが欠かせません。
当教室では、この理念をもとにカリキュラムを組み立て、子ども一人ひとりの学習速度や興味を尊重するとともに、周囲と協力する力を育む工夫を凝らしています。
プログラミングに道徳をプラスした学びを通じ、子どもはこれからの社会で必要不可欠な「思いやりのある論理的思考」を身につけるでしょう。
技術だけでなく心を育む教育で、子どもの未来は大きく広がっていくはずです。
もし、子どもにプログラミングを学ばせたいけど、人間性の面はどうしたら?と悩んでいる方がいましたら、スマイルコードにぜひ一度お問い合わせください。技術+道徳の両面から、お子さんの成長をしっかりサポートいたします。