みなさんはどのくらいの時間、パソコンやスマートフォンを使用していますか?
私は職業柄、授業時間以外はかなりの頻度でパソコンを開いています。
もちろん、休みの日や空いた時間は家族と子どもたちと過ごしますが、
子ども達も1日を通してタブレットやパソコンを開いて動画を見ていることが多いです。
私自身の生活は昔から当たり前になってしまっているのですが、
一生のうちに限られた時間をどの程度モニターと向かい合っているのかを
改めてシミュレーションしてみると少し考えさせられます(汗
スマホの画面を見ていることでどのような悪影響があるのかを調べてみました。
今回は少しネガティブな内容ですが、極端に「使わない」という選択肢を取るのではなく、最後により良くするための改善案なども書いておりますので最後までお読みいただけると幸いです。
1. 夜遅くのスマートフォン使用が仕事パフォーマンスを下げる
ミシガン州立大学経営学部のラッセル・ジョンソン准教授らの研究チームは、企業の上級管理職82人とさまざまな職業(製造業や歯科医師など)161人、合わせて243人を対象に、2週間にわたりスマートフォンの使用状況と仕事のパフォーマンスを追跡しました。
- 21時以降に仕事関連でスマホを使用していた人
→ 翌日の仕事で疲れやすく、集中度・パフォーマンスが落ちていた - スマホがもたらすマイナス影響
→ PCやタブレットよりも大きいという結果
考えられる理由
- スマホを夜遅くまで使用すると、ブルーライトの刺激や思考が止まらず、睡眠の質が低下する
- メールや連絡に意識が向き、メンタル面が休まらない
→提案: 夜9時以降はできるだけスマホを控える/通知をオフにする/翌朝にメールを回す などを試してみると、翌日の疲労感が軽減しパフォーマンスが向上する可能性がある。
2. 平均で1日13時間20分も画面を見ている? イギリスの調査結果
次に、コンタクトレンズやアイケア製品を扱うVision Directが、イギリスのマーケティング調査会社OnePollに依頼して行ったライフスタイル調査について。18~81歳のイギリス人2000人が、「どの電子機器を1日にどれだけ使うか」を回答したところ、以下の結果が出ました。
- スマートフォン: 1日あたり 2時間25分
- PC: 4時間1分
- テレビ: 3時間30分
- 電子書籍リーダー: 42分
- タブレット: 1時間39分
- ゲーム: 1時間3分
- 合計: 13時間20分
もし1日に13時間20分を画面に向けて過ごすと、
- 1年間では約4866時間
- 平均余命62年分で換算すると、なんと34年間を画面の前で過ごす計算に!
考えられる理由とリスク
- 仕事・娯楽ともに画面を見る時間が長くなりがち
- 長時間の画面凝視は目への負担が大きく、ドライアイや視力低下、肩こり・頭痛などを招きやすい
3. 目と健康を守るためのアドバイス
Vision Directは、長時間の画面使用が避けられない現代に合わせて、以下の推奨事項を挙げています。
- 画面コントラスト・明るさ・距離を適切に
- 部屋の照明やモニター設定を見直し、目が疲れにくい明るさ・高さに調整する
- まばたきを意識する
- 画面を見ているとまばたきが減りがち。意識してまばたき回数を増やすだけでもドライアイを軽減
- コンタクトレンズは通常使用でOK
- ただし乾燥を防ぐために目薬などを上手に活用する
- 照明に注意する
- 画面とのコントラストが強すぎないよう間接照明を使うなど、疲れをためない工夫を
- 目を潤す
- 目薬の使用や加湿器の導入、定期的に休憩をとり、目を閉じる時間を作る
- 子どもの電子機器使用を制限する
- 特に就寝前や長時間の視聴を避け、保護者がルールを設定
- 目をやさしくマッサージ
- 休憩中に軽くまぶた周辺を温めたりマッサージすると血行が促進され、疲れが和らぐ
- 定期的な視力検査・診察
- 長時間画面を見る生活なら、年に一度は眼科検診を受け、早期ケアを心がける
4. まとめ:上手に“画面との付き合い方”をコントロールしよう
- 夜遅いスマホ使用は翌日の疲れとパフォーマンス低下につながり、PCやタブレットよりも悪影響が大きい可能性がある
- イギリスの調査では、日常的にとてつもない時間を画面に費やしているという実態が浮き彫りに
- しかし、現代の仕事や生活で電子機器を完全に避けることは困難
→対策として
- 夜9時以降はスマホを控えるなどの“使わない時間”の設定
- 画面を見るときはまばたきや照明を意識し、“目を休める”工夫
- 子どもにも使用時間を決めるなどルールを作り、視力低下や体調不良を防ぐ
このように、「電子機器自体が悪」ではなく、どれだけ上手に付き合えるかが鍵となります。スマホ・タブレット・PCを使う時間と休息のバランスをうまく取り、一日のパフォーマンスや健康を最適化していきましょう。