実際に目の前で子育てに頭を抱えている家庭が救われているか。「支援されている」と感じているか

希望に満ち溢れた家族

こども家庭庁についての個人的な意見

こんにちは。スマイルコードの代表德増です。

今回はこども家庭庁についての個人的な意見をつらつらと書かせていただきます。

私自身が汲み取りきれていない情報がある可能性は十分に考慮した上で読んでいただけると幸いです。

こども家庭庁は機能しているのか

こども家庭庁が設立されても、実際に子育てに悩む家庭が「支援されている」「助かった」と実感できていないのであれば、制度としての機能が不十分だと感じてしまうのではないでしょうか。

現場の視点から考えると…

  1. 情報が届いていない
    どんなに政策が整備されても、子育て家庭がその支援を知らなければ意味がありません。例えば、経済的支援や育児サポート、相談窓口の存在が十分に周知されているでしょうか?「使える支援を知らない」「申請の手間が大きすぎる」と感じている家庭が多いのではないでしょうか。種類を問わず、補助金や助成金の類は自分から情報をキャッチしにいかなければ「知らなかった」で終わってしまいます。
  2. 現場との乖離(机上の空論)
    実際に子育てしている人が、役所に相談しても「制度がない」「要件を満たさない」と言われてしまい、結局何も解決しなかったという方もいるのではないでしょうか。本当に支援が必要な家庭に、寄り添う仕組みができているのか疑問を感じます。
  3. 日常の困りごとに即した支援が少ない
    ・急に子どもが熱を出したとき、頼れる支援があるか?
    ・ワンオペ育児で精神的に追い詰められたとき、すぐに相談できる窓口が機能しているか?
    ・発達が気になる子どもへのサポートが、家庭や教育現場と連携して機能しているか?
    「支援があっても使いにくい」「形式的で実態に合わない」ものが多い印象。
  4. 支援の格差が大きい
    ・自治体によって支援の充実度が違いすぎる。
    ・共働き家庭、ひとり親家庭、障がいのある子どもを育てる家庭など、それぞれが必要とする支援がバラバラなのに、一律の制度では対応できず対応窓口のオペレーションが増えればリソース不足になり現場対応に追われ、支援に関する情報が配信されにくくなるのではないでしょうか。

どうあるべきか?

こども家庭庁が本当に目の前で子育てに悩む家庭が「助かった」と感じられる仕組みになって初めて価値があります。

  • 「家庭のリアルな声」をもっと吸い上げる仕組みが必要
    • 例えば、LINEやアプリで困りごとを簡単に相談できる仕組み
    • 地域ごとに専門の子育てコーディネーターを配置し、家庭の状況を見ながらオーダーメイドの支援を提供
    • 保育園・学校・医療機関との連携を強化し、早期支援を可能にする
  • 行政の縦割りを超えた「本当に使える支援」を作る
    • 支援が役所ごとにバラバラではなく、一括で相談・申請できる窓口を作る
    • 「申請しないと支援を受けられない」ではなく、「必要な人に自動的に届く」仕組みにする
  • 地域に根ざした支援を強化
    • 地域ごとに「実際に子育てしている人」が意見を出せる場を作る
    • 自治体間の格差をなくし、どこに住んでいても必要な支援が受けられるようにする

結論

こども家庭庁の設立自体は、子育て支援を強化する狙いとしては理解できるものの、現状では 「机上の空論」 ではないかと心配になります。親をはじめ現場の人たちが実際に「支援されている」と実感できる仕組みになっていないと思います。

このままでは「ただの新しい役所」で終わってしまいます。
大事なのは「現場の声を拾って、具体的に役立つ支援を形にできるかどうか」。

こども家庭庁が、本当に機能する組織になるには、まだまだ課題が山積みですね。